【後悔しない】エラボトックスの失敗談7選！原因と対策を解説

エラボトックスは、小顔効果やエラの張りを解消する目的で人気の美容医療です。しかし、「施術後に後悔した」という声も少なくありません。

本記事では、エラボトックスで後悔しないために知っておくべき失敗例、後遺症、その原因を徹底的に解説します。さらに、特に懸念されがちな40代以降のたるみリスクや、後悔を避けるためのクリニック選びのポイントまで、あなたの疑問や不安を解消する情報が満載です。エラボトックスを検討している方も、すでに施術を受けた方も、ぜひ最後まで読んで、後悔のない美しい顔立ちを目指しましょう。後悔しないための知識を身につけましょう。

エラボトックスの失敗・後悔！具体例と原因

エラボトックスは手軽に受けられる施術として人気がありますが、その反面、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも存在します。後悔の声の背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。 後悔の声が生まれる背景には、施術への過度な期待、情報不足、そして医師の技術やカウンセリングの質など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。

ここでは、エラボトックスで「後悔」と感じやすい具体的な状況と、その主な原因について詳しく見ていきましょう。

エラボトックスで後悔したくない人は？

エラボトックスは多くの人に小顔効果をもたらしますが、以下のような特徴を持つ方は、施術を受ける前に特に慎重な検討が必要です。これらの特徴に当てはまる場合、理想通りの結果が得られにくかったり、後悔につながるリスクが高まる可能性があります。

1. 元々顔のたるみが気になる方
加齢により肌のハリや弾力が低下している方は、エラの筋肉が縮小することで、支えを失った皮膚や脂肪がたるんで見えるリスクがあります。特に、たるみがすでに顕著な場合は、エラボトックスによってかえってたるみが目立つ可能性があります。たるみがある方は、事前に医師に相談することが重要です。

2. 頬骨が張っている方
エラが張って見えるように見えても、実は頬骨の突出が原因で顔が大きく見える場合があります。このような方がエラボトックスを受けると、エラは小さくなっても頬骨がより目立つようになり、顔全体のバランスが悪く見え、後悔につながる可能性があります。

3. 顔の脂肪が多い方（特にジョールファットが気になる方）
咬筋（エラの筋肉）の縮小によって小顔効果は得られますが、顔に脂肪が多くついている場合、特に口横のたるみ（ジョールファット）が顕著な方は、筋肉のボリュームが減ることで脂肪が相対的に目立ち、頬から顎にかけてのラインが緩んで見えることがあります。

4. 非常に痩せ型で顔の脂肪が少ない方
痩せ型で顔の脂肪が少ない方は、咬筋が発達しているとエラの張りが目立ちやすいですが、ボトックスで筋肉が萎縮すると、皮膚と骨の間のボリュームが減り、かえってこめかみがくぼんだり、頬がこけて見えたりする可能性があります。痩せ型の方は、リスクが高いことを理解しましょう。

5. 表情筋を頻繁に使う職業の方（俳優、モデルなど）
エラボトックスは表情筋にもわずかに影響を与えることがあります。咬筋の近くには口角を上げる筋肉などがあり、医師の技術や注入量によっては表情にわずかな違和感が生じる可能性もゼロではありません。特に表情が命となる職業の方は、慎重な検討が必要です。

6. ボトックスの効果に過度な期待を抱いている方
エラボトックスはエラの筋肉のボリュームを減らす施術であり、骨格自体を変えることはできません。顔全体の骨格や脂肪量によっては、期待するほど小顔効果が得られないこともあります。事前に現実的な効果を理解し、医師としっかり相談することが重要です。

7. 短期間での効果や持続性を求める方
ボトックスの効果は徐々に現れ、持続期間も限られています。即効性を求めたり、永続的な効果を期待したりする方は、実際の経過とのギャップに後悔を感じるかもしれません。効果には個人差があり、時間が必要なことを理解しましょう。

これらの特徴に当てはまる方は、エラボトックスを受ける前に、経験豊富な医師と十分なカウンセリングを行い、ご自身の顔立ちや体質に合わせた施術計画を立てることが何よりも重要です。場合によっては、エラボトックス以外の施術（脂肪溶解注射、HIFUなど）との組み合わせや、全く別の施術が適している可能性もあります。

エラボトックスの失敗・後遺症の症例

エラボトックスの施術において「失敗した」「後遺症が残った」と感じる具体的な症例はいくつかあります。これらの問題は、主に注入量や注入位置の不適切さ、個人の体質などによって引き起こされます。

表情が不自然になる（口角が下がる、引きつり）

エラボトックスは咬筋（エラの筋肉）に注射しますが、この筋肉の近くには、笑顔を作る際に重要な口角を上げる筋肉や、顎の動きに関わる他の筋肉が存在します。医師の技術や注入方法によっては、ボツリヌストキシンの成分がこれらの筋肉に広がり、以下のような症状を引き起こすことがあります。

• 口角が下がる: 笑った時に口角が自然に上がらず、不機嫌そうに見えたり、悲しそうに見えたりする。
• 笑顔が不自然になる: 自然な笑顔が作れず、引きつったような笑顔になったり、頬が硬く見えたりする。
• 表情筋の動きがぎこちない: 特定の表情をしようとしたときに、顔の一部だけが動かなかったり、左右で動きに差が出たりする。
• 食事の際に顎が疲れる、食べにくい: 咬筋の機能が過度に抑制されると、食べ物を噛む力が弱くなり、硬いものが食べにくくなったり、顎が疲れやすくなったりすることがあります。特に、ラーメンやステーキなどの弾力性のある食材や、ガムなどを噛む際に違和感を覚えることがあります。食事に支障をきたす可能性があります。

これらの症状は、日常生活におけるコミュニケーションや食事に影響を与えるため、精神的なストレスにつながり、「後悔」と感じる大きな要因となります。多くの場合、効果が薄れるにつれて改善しますが、数ヶ月間持続することもあります。

たるみが生じる

エラのボトックスは、発達した咬筋を萎縮させることで小顔効果をもたらします。しかし、この筋肉が縮小することで、これまで筋肉に支えられていた皮膚や脂肪のボリュームが相対的に過剰になり、重力によって下垂しやすくなることがあります。特に以下のような場合に「たるみ」として後悔につながりやすいです。

• 元々顔にたるみがある方: 加齢により皮膚の弾力が低下している方や、すでに頬や顎のラインにたるみがある方がエラボトックスを受けると、筋肉の縮小がたるみを悪化させ、かえって老けた印象になることがあります。
• 顔の脂肪が多い方: エラが張って見える原因が筋肉だけでなく、顔の脂肪の多さにもある場合、咬筋だけを小さくしても脂肪のボリュームは変わらないため、皮膚が余って見え、たるみとして認識されることがあります。特に口横の脂肪（ジョールファット）が目立ちやすくなる傾向があります。
• 急激な体重減少があった方: 体重の急激な減少により顔の脂肪が減少し、皮膚が余っている状態でエラボトックスを受けると、たるみが強調されることがあります。たるみやすい体質の方は注意が必要です。

たるみは、小顔効果を期待した方にとって大きなギャップとなり、後悔の原因となる典型的な失敗例です。この現象はボトックスの効果が切れると自然に改善することが多いですが、たるみが進行した場合は、HIFUや糸リフトなどのたるみ治療を併用して改善を図る必要がある場合もあります。

効果が出ない・左右差がある

エラボトックスを受けても、期待した小顔効果が得られなかったり、顔の左右でエラの大きさに差が生じてしまったりすることも、後悔の典型的なパターンです。

• 効果が出ない:
  • 注入量が不適切: 医師が咬筋の大きさに応じた適切な量を注入しなかった場合、筋肉の萎縮が不十分で効果が実感できないことがあります。
  • 注入位置が不正確: 咬筋は広範囲にわたる筋肉であり、最も効果的な部位に正確に注入されなければ、効果が薄れてしまいます。
  • 薬剤の品質: 使用されたボツリヌストキシンの製剤が低品質であったり、適切な保管がされていなかったりすると、効果が十分に発揮されないことがあります。
  • ボトックスへの耐性: ごく稀に、繰り返しボトックス注射を受けている方に、ボトックスに対する抗体が生じ、効果が出にくくなる「耐性」が発現することがあります。
  • エラの原因が筋肉ではない: エラが張って見える原因が、実は咬筋の発達ではなく、下顎の骨格や顔の脂肪量にある場合、ボトックスでは効果が出ません。
• 左右差がある:
  • 左右の咬筋の発達度の違い: もともと顔の左右で咬筋の発達具合に差があることが多く、左右で同じ量を注入しても、筋肉の萎縮具合に差が出てしまうことがあります。経験豊富な医師であれば、この違いを見極め、注入量を調整します。
  • 注入量や位置の不均一: 医師の技術不足により、左右で注入量や注入位置に誤差が生じた場合、片方のエラだけが小さくなり、顔の左右差が強調されることがあります。
  • 生活習慣: 左右どちらか一方でばかり噛む癖がある場合、その側の咬筋がより発達しやすいため、ボトックス後も左右差が生じやすいことがあります。

効果が出ない、あるいは左右差が生じると、小顔効果を期待して施術を受けたにもかかわらず、かえって顔のバランスが崩れたように感じられ、大きな不満や後悔につながります。これらの問題は、再注入や追加注入で修正可能な場合もありますが、医師との事前のカウンセリングで十分な情報共有と、医師の正確な診断が不可欠です。

(続く)

失敗原因4：体質に合わない

エラボトックスは多くの人に効果的な施術ですが、個人の体質によっては効果が出にくかったり、特定の副作用が出やすかったりすることがあります。

考えられる失敗の具体例:
* ボトックスが効きにくい体質: ごく稀に、ボトックスに対する反応が鈍い、あるいは抗体がすでに形成されている体質の方がいます。
* 表情筋の癖が強い: 無意識に特定の表情筋を過剰に使ってしまう癖がある場合、ボトックスによってその動きが制限されることで、他の部分の表情が不自然に見えることがあります。
* アレルギー反応: ボツリヌストキシンや製剤に含まれる他の成分に対してアレルギー反応を起こす可能性があります（非常に稀）。
* たるみやすい骨格・皮膚の状態: 前述したように、元々たるみやすい骨格や皮膚の弾力性が低い方は、咬筋のボリューム減少によってたるみが強調されるリスクが高いです。
* 血液疾患や内服薬の影響: 稀に、血液をサラサラにする薬を服用している場合など、内出血が起こりやすくなることがあります。

対策:
* 事前の体質チェックと病歴の申告: カウンセリング時に、アレルギー歴、既往歴、現在服用している薬、過去の美容医療の経験など、自分の体質に関する情報を正直に全て医師に伝えましょう。これにより、医師はリスクを最小限に抑えるための適切な判断を下せます。
* 丁寧な診察を受ける: 医師が患者の顔の筋肉の動き、皮膚の弾力、脂肪のつき方、骨格などを丁寧に診察し、エラボトックスが適しているかどうかを判断してくれるクリニックを選びましょう。
* 初回は少量から試す: 特に心配な場合は、初回は少なめの量から注入し、効果や体の反応を見てから追加注入を検討するなど、慎重に進めることも可能です。
* 期待値を現実的に設定する: エラボトックスが全てを解決する魔法の施術ではないことを理解し、自分の体質によっては期待通りの効果が得られない可能性も受け入れる心構えが重要です。

これらの原因と対策を理解し、クリニック選びや医師とのコミュニケーションを重視することで、エラボトックスで後悔するリスクを大幅に減らし、安全かつ満足のいく結果を得られる可能性が高まります。

エラボトックスの経過・ダウンタイム

エラボトックスは比較的ダウンタイムが少ない施術とされていますが、施術後の経過や起こりうる症状を事前に把握しておくことで、不安なく過ごすことができます。

施術直後（0〜数時間）
* 内出血: 注射針を刺した部分に小さな内出血が生じることがあります。通常は数日〜1週間程度で自然に消えます。
* 腫れ: 注射部位にごくわずかな腫れや赤みが出ることがありますが、目立つほどではありません。数時間から1日で落ち着きます。
* 痛み: 注射時のチクッとした痛み以外は、施術直後の痛みはほとんどありません。鈍い違和感や筋肉痛のような感覚を覚える方もいますが、日常生活に支障をきたすほどではありません。
* 倦怠感やだるさ: ごく稀に、施術後に全身の倦怠感やだるさを訴える方がいますが、一時的なもので通常は数日以内に改善します。

施術後数日〜1週間
* 筋肉の違和感: 咬筋が徐々に弛緩し始めるため、顎の筋肉にだるさや重さを感じたり、硬いものを噛むときに違和感を覚えたりすることがあります。これは筋肉が効果を受け始めている証拠です。
* 表情の変化: 口角が上がりにくい、笑顔がぎこちないといった表情の変化を感じる方が稀にいます。これは、薬剤が咬筋以外の表情筋にわずかに拡散したためと考えられます。

施術後2週間〜1ヶ月
* 効果の実感: 多くの人がこの時期から小顔効果やエラの張りの改善を実感し始めます。咬筋のボリュームが減り、フェイスラインがシャープに見えてきます。食いしばりや歯ぎしりの改善効果も実感できます。

効果の持続期間
エラボトックスの効果は、通常3ヶ月〜6ヶ月程度持続します。効果の持続期間には個人差があり、使用する薬剤の種類や注入量、個人の体質、生活習慣（食いしばりの有無など）によっても異なります。効果が薄れてきたと感じたら、再注入を検討すると良いでしょう。一般的には、効果が完全に切れる前に定期的に注入を繰り返すことで、より安定した小顔効果を維持しやすくなります。

ダウンタイム中の注意点
* 施術直後の患部の刺激を避ける: 施術部位を強く押したり、揉んだりしないようにしましょう。血行が促進される行動（飲酒、激しい運動、長時間の入浴など）も、内出血や腫れを悪化させる可能性があるため、施術当日は避けるのが無難です。
* 硬い食べ物を避ける: 施術後数日間は、咬筋への負担を減らすため、硬いお肉やガム、スルメなど、咀嚼に力が必要な食べ物は避けることを推奨します。
* 経過を観察し、異常があればクリニックに連絡: 経過中に強い痛みや腫れ、発熱、痺れ、顔の麻痺など、予期せぬ異常を感じた場合は、すぐに施術を受けたクリニックに連絡し、指示を仰ぎましょう。

エラボトックスのダウンタイムは比較的短く、ほとんどの人が日常生活に支障なく過ごせます。しかし、ごく稀に起こりうる症状や、効果が完全に現れるまでの期間を理解しておくことで、安心して施術を受けることができるでしょう。

エラボトックスは40代でたるむ？リスクと注意点

エラボトックスの施術は、特に40代以降のエイジング世代にとって「たるみ」のリスクが懸念されることがあります。若い世代に比べて、40代以降の肌は弾力やハリが低下しているため、エラの筋肉を縮小させることで、かえってたるみが目立ってしまう可能性があるのです。

40代でたるみが生じやすい理由
1. 皮膚の弾力低下: 40代になると、肌のコラーゲンやエラスチンが減少し、真皮層の構造が弱まります。これにより、皮膚がたるみやすくなり、筋肉のボリュームが減ると、その分皮膚が下垂しやすくなります。
2. SMAS層の緩み: 皮膚の下にあるSMAS（スマス）層と呼ばれる筋肉と脂肪を覆う膜も、加齢とともに緩んできます。この層が緩むと、皮膚全体のたるみに繋がりやすくなります。
3. 脂肪の重み: 顔の脂肪（特に頬や口周りの脂肪）が若い頃よりも下垂しやすくなります。エラの筋肉が小さくなることで、この脂肪の重みを支えきれなくなり、たるみとして現れることがあります。
4. 骨格の変化: 加齢とともに、顔の骨格（特に顎の骨）がわずかに萎縮することもあります。これにより、皮膚や筋肉のボリュームが減ると、骨が支えきれなくなり、たるみを助長することがあります。

40代がエラボトックスを受ける際の注意点
* 医師の診断が最重要: 経験豊富な医師は、患者の顔のたるみ具合、皮膚の弾力性、骨格、脂肪のつき方などを総合的に判断し、エラボトックスが適しているかを診断します。たるみが強い場合は、ボトックス単独ではなく、HIFU（ハイフ）や糸リフト、脂肪溶解注射などのたるみ治療との組み合わせを提案されることもあります。
* 注入量の調整: たるみを避けるためには、咬筋を過度に萎縮させないよう、注入量を慎重に調整する必要があります。少量から始めて様子を見るなど、段階的なアプローチが推奨されることもあります。
* 表情筋への影響: 40代になると、無意識に特定の表情筋を使ってたるみをカバーしているケースもあります。ボトックス注入によって、これらの表情筋の動きが制限されると、かえってたるみが目立つ可能性があります。
* 定期的なメンテナンス: エラボトックスの効果は永続的ではないため、効果が切れるとたるみが元に戻る可能性があります。また、継続的に施術を受けることで、筋肉の萎縮が安定し、たるみのリスクを管理しやすくなることもあります。ただし、過度な頻度や量での注入は避けるべきです。
* 生活習慣の見直し: 食いしばりや歯ぎしりなど、咬筋が過度に発達する原因となる生活習慣を見直すことも、エラの張りの根本的な改善につながり、ボトックスへの依存度を減らすことにも繋がります。

40代以降でエラボトックスを検討する際は、「小顔になりたい」という目的だけでなく、「たるみを悪化させないか」「自然な仕上がりになるか」という点を医師と十分に話し合うことが極めて重要です。複数のクリニックでセカンドオピニオンを聞くことも、後悔しないための賢明な選択と言えるでしょう。

エラボトックスは食いしばり・歯ぎしりにも効果的？

エラボトックスは小顔効果だけでなく、美容目的以外での効果も期待されています。特に、日常的に食いしばりや歯ぎしりがある方にとっては、治療目的として非常に有効な選択肢となります。

食いしばり・歯ぎしりのメカニズム
食いしばりや歯ぎしりは、ストレス、睡眠中の無意識の習慣、噛み合わせの不具合などが原因で、咬筋（エラの筋肉）が過度に緊張し、上下の歯を強く噛みしめたり、擦り合わせたりする行為です。これにより、以下のような問題が生じます。

• 顎関節症: 顎の痛み、口の開けにくさ、顎関節のクリック音などの症状。
• 歯の損傷: 歯のすり減り、ひび割れ、知覚過敏、詰め物や被せ物の破損。
• 頭痛・肩こり: 咬筋の緊張が、側頭筋や首、肩の筋肉に波及し、慢性的な頭痛や肩こりを引き起こす。
• エラの張り: 咬筋が過剰に発達し、エラが張って顔が大きく見える原因となる。

エラボトックスの治療効果
エラボトックスは、ボツリヌストキシンを咬筋に注入することで、この筋肉の働きを一時的に弱める作用があります。これにより、食いしばりや歯ぎしりによる筋肉の緊張が緩和され、以下のような治療効果が期待できます。

• 顎関節への負担軽減: 咬筋の力が弱まることで、顎関節への過度な負荷が軽減され、顎の痛みや不快感が和らぎます。
• 歯の保護: 歯を強く噛みしめる力が弱まるため、歯のすり減りや損傷を防ぎ、詰め物や被せ物の寿命を延ばす効果も期待できます。
• 頭痛・肩こりの改善: 咬筋の緊張が原因で生じていた頭痛や肩こりが、筋肉の緩和によって改善されることがあります。特に、朝起きたときの顎の疲労感やこわばりが軽減されたと感じる方も多いです。
• エラの縮小（小顔効果）: 治療目的でエラボトックスを受けたとしても、咬筋が萎縮することで結果的にエラが小さくなり、小顔効果も同時に得られるという美容的なメリットもあります。

治療としての注意点
* 原因の特定: 食いしばりや歯ぎしりの原因は多岐にわたるため、ボトックスが必ずしも万能な解決策ではありません。歯科医師や口腔外科医と連携し、根本原因（噛み合わせ、ストレス管理など）を特定することも重要です。
* 効果の持続性: 美容目的と同様に、治療効果も3〜6ヶ月程度で徐々に薄れていきます。効果を維持するためには、定期的な再注入が必要となります。
* 噛む力への影響: 過剰な量を注入すると、一時的に硬いものが噛みにくくなることがあります。日常生活に支障が出ないよう、医師と相談して適切な注入量を決定することが大切です。

エラボトックスは、食いしばりや歯ぎしりによる不快な症状を緩和し、生活の質を向上させる有効な治療法の一つです。ただし、これも医療行為であるため、信頼できるクリニックで専門医の診断のもと、適切な施術を受けることが不可欠です。

エラボトックスの費用相場

エラボトックスの費用は、クリニック、使用するボトックスの種類、注入量、そしてキャンペーンなどによって大きく異なります。適正な価格を把握し、安さだけで選ばないことが後悔しないための重要なポイントです。

費用相場に影響する主な要素:

1. ボトックスの種類:
   • アラガン社製ボトックスビスタ®（米国製）: 厚生労働省の承認を受けており、品質と安全性が高く評価されています。効果の安定性や持続期間も長めとされ、費用は高めになる傾向があります。
   • ゼオミン®（ドイツ製）: こちらも厚生労働省承認製剤で、アレルギー反応や耐性がつきにくいとされています。アラガンに近い価格帯です。
   • 韓国製ボツリヌストキシン製剤（例: ニューロノックス、ボツラックス、イノトックスなど）: 厚生労働省の承認は受けていませんが、品質と安全性がある程度確立されており、アラガンやゼオミンに比べて安価に提供されることが多いです。費用を抑えたい場合に選択肢となりますが、クリニックの選定がより重要になります。承認されていない製剤を使用するクリニックは慎重に選びましょう。
   • 中国製やその他未承認製剤: 極端に安価なクリニックでは、これらを使用している可能性があります。品質や安全性が保証されず、重篤な副作用や効果が得られないリスクがあるため、避けるべきです。
     注意

     未承認の製剤は絶対に避けましょう。
2. 注入量（単位数）:
   ボトックスは「単位（ユニット）」という単位で計測されます。エラボトックスの場合、片側20〜30単位、両側で40〜60単位が一般的な目安となります。咬筋の発達具合によって必要な単位数が異なり、それに応じて費用も変動します。
3. クリニックの立地やブランド:
   都心の一等地にあるクリニックや、有名美容クリニックチェーンは、一般的なクリニックよりも費用が高めに設定されている傾向があります。
4. 医師の経験・技術:
   経験豊富で高い技術を持つ医師による施術は、その分費用が高くなることがあります。しかし、失敗のリスクを考慮すると、技術料は重要な投資と考えるべきです。
5. キャンペーンやセットプラン:
   初回限定価格、モニター割引、複数回セットプランなどを提供しているクリニックもあります。これらを活用すると費用を抑えられる場合があります。

一般的な費用相場（1回あたり、両側）：

費用の内訳と追加費用:
* 薬剤費: 上記の費用は主に薬剤費と施術料を含んだものです。
* 初診料・再診料: クリニックによっては別途発生します。DMMオンラインクリニックのように無料のところもあります。
* 麻酔代: 痛みに弱い方向けの表面麻酔や笑気麻酔は、別途費用がかかる場合があります（数千円程度）。
* アフターケア費用: 施術後の診察や修正が必要になった場合の費用について、事前に確認しておきましょう。

費用に関する注意点:
* 安さだけで選ばない: 極端に安価なクリニックは、未承認の粗悪な製剤を使用していたり、経験の浅い医師が施術を行っていたりする可能性があります。安全と効果のためにも、価格だけで判断しないようにしましょう。
* 総額を確認する: 提示された価格が、初診料や麻酔代など全てを含んだ総額なのかを事前に確認しましょう。
* 定期的な費用を考慮する: エラボトックスの効果は永続的ではないため、効果を持続させるには定期的な施術が必要です。年間の総費用を考慮して予算を立てるようにしましょう。

費用は重要な要素ですが、何よりも医師の技術、カウンセリングの質、使用する薬剤の信頼性を優先することが、エラボトックスで後悔しないための賢明な選択です。

エラボトックスのQ&A（よくある質問）

エラボトックスに関してよくある疑問や不安について、詳しく解説します。

エラボトックスは一回だけでも効果がある？

はい、エラボトックスは一回だけでも効果を実感できます。
個人差はありますが、施術後2週間〜1ヶ月程度で咬筋のボリュームが減り始め、フェイスラインがシャープになる小顔効果を実感できる方がほとんどです。食いしばりや歯ぎしりの症状も、一度の施術で緩和されることが多いです。

しかし、ボトックスの効果は永続的ではなく、3ヶ月〜6ヶ月程度で徐々に薄れていきます。筋肉が元の状態に戻ると、エラの張りも再発するため、持続的な小顔効果や治療効果を希望する場合は、定期的な再注入が必要です。一般的には、数回（3回程度）施術を繰り返すことで、咬筋自体が徐々に萎縮し、効果の持続期間が長くなったり、少ない注入量で効果を維持できるようになることがあります。医師と相談し、ご自身の理想とする状態や生活習慣に合わせて、施術プランを立てることをおすすめします。

エラボトックスの痛みは？

エラボトックスの注射は、チクッとした一瞬の痛みを感じる程度で、「強い痛みではない」と感じる方が多いです。注射針は非常に細いため、痛みは軽度であることがほとんどです。

痛みの感じ方には個人差がありますが、以下のような対策でさらに痛みを軽減できます。

• 極細針の使用: 多くのクリニックでは、痛みを最小限に抑えるために、一般的な注射針よりもさらに細い「極細針」を使用しています。
• 冷却: 施術前に注射部位を冷却することで、痛覚を麻痺させ、痛みを和らげる効果があります。
• 表面麻酔クリーム: 施術前に麻酔クリームを塗布し、一定時間置いてから注射することで、痛みをほとんど感じなくなる場合もあります。
• 笑気麻酔: 痛みに特に弱い方や、緊張しやすい方には、吸入するタイプの笑気麻酔を用意しているクリニックもあります。ふわふわとした感覚になり、痛みが和らぎます。
• 医師の技術: 経験豊富な医師は、手早く正確に注射を行うため、痛みを最小限に抑えることができます。

施術中に感じる痛みはごくわずかで、ほとんどの方が我慢できる程度です。痛みが心配な場合は、カウンセリング時に医師に相談し、適切な麻酔方法について確認しておきましょう。

エラボトックスの失敗画像は？

「エラボトックス 失敗画像」と検索すると、インターネット上には様々な画像が出てくるかもしれません。これらは、施術後の不自然な表情やたるみなど、失敗例とされる状態を視覚的に示したものです。

しかし、インターネット上の画像だけで「このクリニックは失敗が多い」「この状態は絶対に失敗」と断定することは非常に危険です。その理由としては、以下の点が挙げられます。

• 画像の加工や情報の信憑性: インターネット上の画像は加工されている可能性があり、また、誰が、いつ、どのような状況で撮影した画像なのかが不明確な場合も多いです。中には、競合クリニックを貶める目的で悪意のある画像が投稿されている可能性もゼロではありません。
• 一時的な症状の可能性: ボトックス注入直後の腫れや内出血、あるいは効果が出始めるまでの期間の表情の変化など、一時的な症状であるにもかかわらず「失敗」として掲載されているケースもあります。これらは、時間とともに改善する可能性があります。
• 個人差の考慮不足: 人間の顔は左右対称ではなく、また骨格や筋肉のつき方も一人ひとり異なります。画像だけでは、その個人の元々の特徴や、施術前の状態を正確に把握することはできません。
• 医師の診断が不可欠: 実際の失敗かどうか、その原因は何なのか、そしてどのように修正すべきなのかは、専門の医師が直接診察して判断する以外に方法はありません。
  注意

  ネットの情報に惑わされないようにしましょう。

もし、エラボトックスの失敗画像を心配されているのであれば、インターネット上の情報に過度に惑わされず、信頼できるクリニックの医師に直接相談し、実際の症例写真（成功例・失敗例、修正例など）を見せてもらいながら説明を受けることが最も確実で安全な情報収集方法です。また、ご自身の顔の状態を医師に正確に診断してもらうことが、後悔しないための第一歩となります。

まとめ｜後悔しないためのクリニック選び

エラボトックスは、適切に行われれば素晴らしい小顔効果や食いしばり・歯ぎしりの改善をもたらす有効な施術です。しかし、「後悔」というキーワードが示すように、失敗のリスクも存在します。これらのリスクを最小限に抑え、理想の仕上がりを手に入れるために最も重要なのが、信頼できるクリニックと医師を選ぶことです。

後悔しないためのクリニック選びの重要ポイント:

1. 医師の技術と経験:
   エラボトックスは、顔の解剖学を熟知し、適切な注入量と注入部位を見極める医師の技術が結果を左右します。
   • 確認点: 医師の専門資格（形成外科専門医、美容外科専門医など）、ボトックス施術の症例数と経験年数、クリニックのウェブサイトやSNSで公開されている症例写真の質の高さと数。
2. 丁寧なカウンセリング:
   患者の顔の骨格、筋肉の状態、肌のたるみ具合を正確に診断し、希望を聞き入れた上で、現実的な効果と起こりうるリスクを明確に説明してくれる医師を選びましょう。
   • 確認点: カウンセリングに十分な時間を割いてくれるか、疑問点や不安に対して丁寧に答えてくれるか、安易に施術を勧めず、患者の希望とリスクを考慮した上で最適な提案をしてくれるか。
3. 使用する薬剤の質と種類:
   安全性が高く、品質が保証された承認済みのボツリヌストキシン製剤を使用しているクリニックを選びましょう。
   • 確認点: 厚生労働省承認の「アラガン社製ボトックスビスタ®」や「ゼオミン®」など、信頼できる製剤を使用しているか。使用する薬剤の種類と特徴について、明確な説明があるか。
4. 適正な費用設定と明朗会計:
   安価すぎるクリニックは、未承認の薬剤を使用していたり、経験の浅い医師が施術していたりする可能性があります。適正な価格設定で、施術にかかる費用が全て明示されているクリニックを選びましょう。
   • 確認点: 施術費用の内訳（薬剤費、初診料、麻酔代など）が明確か。追加費用が発生する可能性があるか。
5. アフターケアと保証体制:
   万が一、副作用やトラブルが発生した場合に、迅速かつ適切に対応してくれる体制が整っているかを確認しましょう。
   • 確認点: 施術後の検診や相談に無料で応じてくれるか。修正施術が必要になった場合の対応や費用について明記されているか。

最後に

エラボトックスは、あなたの顔の印象を大きく変える可能性を秘めた美容医療です。しかし、その効果を最大限に引き出し、後悔なく美しいフェイスラインを手に入れるためには、施術を受ける前の情報収集と、信頼できるクリニック選びが不可欠です。本記事で解説した失敗例や原因、対策を参考に、ご自身の納得のいくクリニックと医師を見つけ、安心して施術に臨んでください。

免責事項:
本記事はエラボトックスに関する一般的な情報を提供するものであり、個別の医療アドバイスを目的としたものではありません。実際の施術の判断や、症状に関する診断・治療については、必ず医療機関を受診し、専門の医師にご相談ください。掲載情報は、執筆時点での一般的な知識に基づくものであり、医学的進歩やガイドラインの変更に伴い、内容が更新される可能性があります。